山梨県の神社を調べると、浅間神社と名がつく神社を多く見かけますよね。
浅間神社は富士山を御神体としており、富士山を神格化した女性の神様を祀っている神社。
全国には1,300ほどの浅間神社があり、総本宮は静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社です。
浅間神社は御際神である「木花開耶姫命(このはさくやひめのみこと)」が家事の中で出産されたと言われていることから、子宝、安産のご利益があるとされ、女性を中心に国内外から多くの参拝客が訪れます。
さらには、富士山の清らかな湧き水が豊富な地域であるため、商売繁盛、家庭円満、良縁のパワースポットとしても有名です。
山梨県内には38もの浅間神社がありますが、それぞれ違った魅力があります。
そこで今回は、パワースポットとして人気の山梨県内にある浅間神社を5つまとめました。
山梨県に訪れた際にはぜひ立ち寄ってくださいね。
北口本宮富士浅間神社は富士吉田市にある、参拝者が多数訪れる大きな神社です。
富士登山ルートのひとつである富士吉田口の入り口に立っていることから、登山者が山登り前に参拝する神社として親しまれています。
参道には太くて高い杉の木と石灯籠が並んでいて、なんとも神秘的な雰囲気が漂っています。
山道の先にある大鳥居は、木造としては日本最大級を誇っており、高さは18mもあるんだとか!
拝殿傍にある「冨士夫婦檜」は、根本は1本なのに途中で2本に分かれ、さらに上で1つに合わさっている不思議な木。
夫婦が寄り添っているように見えることから、夫婦檜と呼ばれ親しまれています。
樹齢1,000年の木であることから、長寿のご利益があるとも言われているんですよ。
境内にある本殿や拝殿を含めた11棟の建物は、国の重要文化財に指定されています。
毎年8月26、27日に北口本宮冨士浅間神社と周辺の町で行われる「吉田の火祭り」では、迫力満点の大松明が見どころ。
実際に炎を炊き上げるのは26日の夜ですが、27日には子ども神輿をはじめとしたさまざまな神輿が街を練り歩きます。
歴史ある行事なので、パワーをもらいにぜひ見に行ってみてくださいね。
冨士河口湖町にある河口浅間神社は、864年の富士山大噴火を鎮めるために作られました。
樹齢1,200年以上の七本杉があり、その中でも両柱(ふたはしら)杉と呼ばれる2本は、縁結び、良縁の御利益があるとして人気を集めています。
この杉の木は一見2本に見えますが、根っこは繋がっているんです。
1,200年もの長い間寄り添ってきたことから、縁結びのパワースポットとして知られるようになりました。
河口浅間神社から歩いて30分ほどのところには、「天空の鳥居」という富士山の遥拝所があります。
この遥拝序は、2019年3月、富士山を見ながら参拝できるように建てられました。
天空の鳥居は、富士山をはじめとした山梨の自然を見渡せる絶景スポットとして有名です。
遥拝所を建てるときに桜の木も一緒に植えられたので、この先、桜も合わせた最高の景色を見られるでしょう。
天空の鳥居からもう少し進むと、「母の白滝」があります。
富士山の雪解け水が流れており、滝と周りの自然から放出されるマイナスイオンをたっぷり感じられますよ。
天空の鳥居と母の白滝は近くに駐車場があるため、車で手軽に行くことが可能です。
足腰に自信がない方やあまり時間が取れない方もぜひ行ってみてくださいね。
富士吉田市にある新倉富士浅間神社は、桜の名所としても知られており、春にはピンクに染まる美しい風景が楽しめます。
境内から続く398段の「さくや姫階段」は398段と登ると、鮮やかな赤色が目を引く五重塔がお出迎え。
五重塔は忠霊塔と呼ばれ、富士吉田市内の戦没者を慰霊する目的で作られました。
そばの展望デッキからは、忠霊塔、富士山、桜の絶景コラボレーションが拝め、超人気スポットになっています。
日本らしい景色として、海外からの人気も高いんですよ。
忠霊塔そばには新倉山浅間公園があり、約650本もの桜の木が植えられています。
春には桜まつりが行われ、たくさんの花見客で賑わうお花見スポットなんです。
桜の季節に合わせて訪れてみるのをおすすめします!
富士河口湖町にある冨士御室浅間神社は、浅間神社の中では最も古いとされる歴史的な神社です。
もともとは富士吉田の登山道二合目に建てられ、富士山の噴火で焼失、再建、増設、改修を繰り返し、昭和48年に現在の場所に移されました。
平成25年に富士山が世界遺産に登録された際には、冨士御室浅間神社も世界遺産構成資産のひとつとして認められ、ますます人気に。
境内には、安土桃山時代の建設技術を感じられる建物もあり、まるで異世界にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
武田家や徳川家といった戦国時代の武将が多く訪れた神社であることから、富士山と歴代の武将たちの力強いエネルギーを感じられるでしょう。
冨士御室浅間神社はかつて富士山の二合目にあったことから、山のエネルギーが強いと言われています。
これにより、金運アップや商売繁盛のご利益があるとされているんです。
浅間神社の歴史を知りたい方、お金に困りたくない方はぜひ訪れてみてくださいね!
富士吉田市にある冨士山下宮小室浅間神社は、白馬がいることで知られる神社です。
境内には、神場舎があり、サラブレッドやポニーなど数頭の馬が暮らしています。
気軽に餌やりできたりと、愛嬌のある馬たちとの触れ合いに心癒されること間違いなしです。
馬たちがなぜここで暮らしているかというと、冨士山下宮小室浅間神社では、毎年9月に行われる流鏑馬(やぶさめ)に登場するため。
流鏑馬と聞くと、走っている馬に乗ったまま、的に向かって弓矢を射る様子をイメージするかもしれませんが、ここではまた違った流鏑馬が行われています。
冨士山下宮小室浅間神社の流鏑馬は、走った馬の蹄の跡を見て占う珍しい行事なんですよ。
魅力は他にもあります。
境内にはハート型のコブがある桜の御神木があり、縁結びのご利益があるとして女性を中心に人気を集めています。
このコブがいつからあるのかは不明ですが、平成26年の年末、参拝に訪れた方によってハートの形のコブが発見され、翌年から御神木として大切にされてきました。
なんとも不思議な御神木、恋愛運をアップしたい方はぜひハートのコブの前で参拝してみてくださいね。
山梨県には富士山を御神体とした浅間神社が数多く存在しますが、それぞれに魅力的なスポットがたくさんあります。
富士山と浅間神社の歴史を学びながら、富士山のエネルギーを感じられる浅間神社をめぐってみてはいかがでしょうか?
神社は自然と調和した神聖な場所なので、エネルギーを高めてくれるだけでなく、清らかな心を取り戻せる場所でもあります。
日々の忙しない日常から離れて、山梨の雄大な自然の中で心身ともにリフレッシュしましょう!