山梨の郷土料理といえば何を思い浮かべますか?
今回は山梨の魅力がたっぷり詰まった郷土料理をまとめました!
最も人気で愛されている「ほうとう」以外にも山梨には隠れた郷土料理が豊富にあります。
全国に広く知られたものから、地元の方しか知らないような珍しいものまで紹介していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
これを読めばあなたも今すぐ山梨県に行きたくなるはずです!
まずは山梨名物としてもっとも有名な「ほうとう」を紹介いたします。
ほうとうは太くて平たい幅広の麺を味噌味で煮込んだ料理。
かぼちゃやじゃがいも、里芋、大根、にんじんといった具がゴロゴロ入っているのが特徴で、食べ応えがあります。
ほうとうの起源は戦国時代。
山梨を代表する名将である武田信玄が考案し、戦の合間に力をつけるために食べたと言われています。
それ以来、ほうとうは山梨を代表する郷土料理として多くの人に愛されています。
ほうとうを食べにはるばる山梨へやってくる人もいるんですよ!
スープにはとろみがついていて、冷めにくいのもポイント。
最初は熱すぎてなかなか食べられないのもほうとうの醍醐味とも言えるでしょう。
ぜひ、熱々でおいしいほうとうを食べてみてくださいね!
吉田うどんはコシが強く噛みごたえがあるのが特徴のうどん。
具には野菜をたっぷり使用し、子どもから大人まで食べやすい料理です。
吉田うどんは富士吉田市で食べられる郷土料理。
富士吉田市では米がうまく育たなかったため、麦の栽培が盛んになったんです。
吉田うどんは熱狂的なファンが多く、市内にある吉田うどんのお店を制覇した人もいるんだとか!
吉田うどんは醤油や味噌をベースにしており、入っている具材はお店によってさまざまです。
いろいろなお店を巡ってあなたのお気に入りを見つけてみてくださいね!
甲州牛は山梨が誇る黒毛和牛で、赤みが多くて肉質がかなり良く、やわらかく、味のバランスが良いのが特徴。
甲州牛は日本食肉格付協会によって4等級、5等級のランクがついているブランド肉です。
等級とは、品質を1〜5で表すもので、最高ランクは5。
つまり、甲州牛は最高のブランド肉ということを意味しており、一度食べると忘れられないおいしさなんです。
ワインと相性が良いため、ワインの生産が盛んな山梨では、新鮮な甲州牛とワインを楽しめるお店がたくさんあります。
甲州牛と並んで人気な甲州ワインビーフは、ワインを作る過程で出るブドウの搾りかすをエサにしているのが特徴。
きめ細かい肉質で、ほんのり甘みを感じる味わいはたまりません。
ぜひ山梨を訪れた際には、甲州牛や甲州ワインビーフを味わってみてくださいね!
甲府鳥もつ煮は、鶏の砂肝、ハツ、レバーなどを甘辛く似た郷土料理。
ご当地グルメとして愛されており、山梨県内の多くの飲食店で楽しめます。
多くの人がイメージするモツ煮とは違い、煮込むというより強火で一気に煮ているため、水分が飛んで旨みがギュッと凝縮されているのが特徴です。
味付けが濃いめなのでお酒のアテにもぴったり。
また、ご飯のおかずとしても人気で、箸がどんどん進む逸品です。
山梨県では昔から馬が身近にあったため、馬肉を食べる習慣がありました。
山梨の新鮮な馬刺しは柔らかな食感と甘みが特徴で、醤油と薬味をつけて食べるのがおすすめです。
馬刺しは高タンパクかつ低カロリーで鉄分をはじめとした栄養素がたっぷり入っていることで人気を集めています。
飲食店で馬刺しを食べられますが、山梨県内では、精肉店やスーパーでも手軽に購入できることから、一般家庭でも食べられている食材なんです。
山梨は豚肉もおいしいんです!
甲州富士桜ポークは、きめ細かく柔らかな肉質と、口の中でじゅわっととろける脂が特徴。
みずみずしくジューシーなのでステーキがぴったりです。
甲州富士桜ポークは、山梨県畜産試験場で7年もの長い年月をかけて開発されたブランドポーク。
丁寧に育てられたのち、県銘柄豚普及推進協議会の認定基準を満たした豚肉だけが甲州富士桜ポークと名乗れるんです。
甲州富士桜ポークは、はじめは県内の限られたレストランのみで食べることができましたが、平成26年からは他の飲食店や一部の精肉店、スーパーでも購入できるようになりました。
「山梨は海がないのになんであわびなの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
山梨の郷土料理として親しまれているあわびの煮貝は、あわびを醤油風味で煮た料理。
昔、駿河湾で獲れたあわびを醤油漬けにして甲斐国(今の山梨県)に運んでいる間に、味が染みておいしくなったのが始まりとされています。
あわびの煮貝を薄くスライスして冷やして食べるのがおすすめ。
季節の野菜を添えて、一緒に食べるのが最高の食べ方なんですよ。
あわびの煮貝は贈答品としても人気。
大切な人への贈り物として選んでみてはいかがでしょうか。
おざらはほうとうより少し細い麺を使ったざるうどん。
温かい醤油ベースの付け汁を絡めて食べる人気の郷土料理です。
付け汁には野菜などの具材がたっぷりで、食欲が落ちがちな夏にももりもり食べられます。
ほうとうを取り扱う飲食店では、おざらも食べられることが多いので、ぜひ両方を食べ比べてみてくださいね!
せいだのたまじは、山梨県上野原市に伝わる郷土料理で、小さめのじゃがいもを皮付きのまま煮たものです。
地元では学校の給食に出ることもあり、子どもに大人気のメニューなんですよ。
さいだのたまじという料理名は、昔甲府の代官だった中井清太夫(なかいせいだゆう)が九州からじゃがいもを取り寄せ村人に栽培させて飢饉から救ったことから、「清太夫芋」が「清太芋」に、そして「せいだ」と変化したことが由来と言われています。
たまじとは上野原市で小粒のじゃがいものことを指します。
捨てられがちな小さいじゃがいもをおいしく食べようと考案された料理なんですね。
ころ柿は山梨の特産品で、よく知られている干し柿の一種です。
干し柿の中でも水分が約50%で柔らかいものをあんぽ柿、水分が25〜30%で、甘みが結晶化して白くなっているものをころ柿と呼びます。
ころ柿というかわいらしい名前は、皮をむいた柿を日に当てて並べ、定期的にころころ転がして作っていたことから、ころ柿と呼ばれるようになったと言われているんです。
おやつはもちろん、贈答品としても選ばれる人気銘菓なので、ぜひ食べてみてくださいね!
山梨には広く親しまれている特産品が他にもたくさんあります。
ここではランキングにおさまりきらなかった名品をまとめました。
信玄餅は山梨のお土産の定番ですよね。
四角い入れ物に入ってビニールの風呂敷で包んである桔梗信玄餅は、袋に信玄餅を出して付属の黒蜜をかけて食べます。
一口サイズで食べやすく、間違いないおいしさなので大人気。
笛吹市にある桔梗信玄餅工場では、信玄餅ができる工程を見学できたり、信玄餅の詰め放題ができたり、形が悪い商品をアウトレット
価格で購入できたりと魅力がたくさん!
信玄餅ファンはぜひ一度行ってみてくださいね。
山梨は日本のワイン発祥の地として知られており、多くのワイナリーがあります。
山梨は日照時間が長く、昼夜の寒暖差が激しいことから果物をはじめとした農作物の生産が盛んです。
よくにぶどうは山梨を代表する果物で、山梨で育ったぶどうを使ったワインは爽やかな香りとほのかな酸味が特徴。
料理に良く合うとして世界的にも人気を集めています。
甲州小梅が熟す前の青梅を使って作った甲州小梅漬けは、カリッとした食感が特徴。
爽やかな味わいでご飯のお供やお弁当のおかずにぴったりです。
保存が効くので一年中食べられるのも魅力ですね。
みみは富士川町十谷地域に伝わる郷土料理で、小麦粉を練って正方形にし、隣り合った2つの角をくっつけて三角にしたものを野菜と一緒に煮込んだものです。
十谷地域の武将が戦に勝ったときにお祝いで食べたという言い伝えから、縁起物として正月やお祝いのときに食べられています。
みみはほうとうと同じ味噌で煮込んでおり、かぼちゃやにんじんなどの野菜がたっぷり。
一口サイズなので子どもから大人まで食べやすいのも愛されているポイントです。
山梨県で愛されている郷土料理をご紹介しましたが、いかがでしたか?
全国的に有名な料理から、地元の人しか知らない隠れた料理までたくさんありましたね。
山梨の豊かな自然で育った作物を使った料理はどれもおいしさ抜群!
山梨を訪れた際には、ぜひ郷土料理も満喫してくださいね。