「レジャーやイベントに出かけたいけど人混みは避けたい」
「昔ながらの祭りを楽しみたい」
このように考えられる方々から今注目されているのが、地元の祭りです。
その地域の伝統芸能や地元のグルメなど、その土地特有の文化を体験できると参加される人も増えています。
本記事では、山梨で楽しめる地元の祭りを7つ紹介します。
小さな村の祭りから、大規模な祭りまで紹介しますので、気になるものがあればぜひ足を運んでみてください。
地域の温かさの中、素朴で懐かしい雰囲気を味わえる小さな村の祭り。
なぜ今注目されているのか、その理由を2つ解説します。
大規模な観光地の祭りと違い、小さな村の祭りには地元の人々の生活にねざした魅力があります。商業化されていない飾らない日常を感じられ、暖かさや活力をもらえることでしょう。混雑は疲れる、地域文化をリアルに体験したいという理由から、地元の祭りへ参加する方が増えています。
祭りでは、その土地ならではの歴史や文化、風習が色濃く残り、盆踊りひとつとっても踊りの種類や使われる音楽など地域性があらわれます。
飾り気のない祭りの様子や、受け継がれてきた伝統芸能に触れられるのが大きな魅力です。気軽に参加できる貴重な文化体験として注目されています。
山梨県では各地で地元の祭りが守り続けられています。
ここでは村の祭りから、山梨を代表するものまで7つの祭りを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
関東一小さな村と呼ばれる丹波山村(たばやまむら)では、年間を通してさまざまな祭りが開催されます。
伝統的なお祭りである、「お松曳き」は1月7日に開催される松払いのお祭りです。
村の人々が集まり、「木遣りの音頭」で声を合わせながらだしを引きます。
7月中旬に開催される「祇園祭」では、ささら獅子舞が奉納されます。300年以上続く伝統行事で、三頭の獅子の力強い舞には心を動かされるでしょう。
そのほか「ビール祭り」や「舞茸祭り」などを開催し地域を盛り上げています。観光客の参加も歓迎しているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
「小江戸甲府の夏祭り」は例年山の日(8月11日)に舞鶴城公園(甲府城跡)で行われる、武者行列が見物できる祭りです。屋台やイベントも楽しめて、歴史を感じられる夏の風物詩です。
甲府城は、かつて徳川家の居城で江戸から多くの文化が持ち込まれました。小江戸と呼ばれた城下町の雰囲気が祭りをとおして味わえます。
世界遺産である忍野八海がある忍野村では、忍野中学校校庭で「忍野村八海祭り」が行われます。
毎年8月8日に開催され、忍野八海の守護神「八大竜王」を祀り村の平和と繁栄を祈念し村をあげて実施される祭りです。
神事や式典など伝統的な行事のほか、地域住民によるステージや子どもが楽しめるショーも開催され、老若男女問わず楽しめるのが魅力です。
祭りのラストは、5,888発もの花火で締めくくられます。
戦国時代の武将・武田信玄公を忍ぶ大規模な祭りで、武者行列が圧巻の山梨を代表する祭りです。信玄公の命日である4月12日の前の、金〜日曜日に開催されます。
世界最大の武者行列と言われ、県内各地から1,000名を超える風林火山の軍団が出陣します。
「牛倉神社例大祭」は9月上旬に開催される農耕の神に感謝する活気ある例大祭で、長きにわたり地元の人々が大切に守り続けています。
初日は輿の渡御、2日目は神楽奉奏が行われます。上野原市無形文化財の笛や太鼓の祭囃子に合わせた獅子舞など、地域に根ざした伝統芸能を間近で見られるでしょう。
「吉田の火祭り」は、秋田の「なまはげ紫灯祭」、長野の「御柱祭」と並ぶ日本三大奇祭の一つです。
毎年8月26日・27日に実施されます。北口本宮富士浅間神社と諏訪神社の秋祭りで、富士山の噴火を鎮める祭事です。
見どころは、大松明の点火です。約2キロメートルの道には、全長3メートルの大きな松明が100本以上設置されます。すべての松明が燃えさかる夢幻的な光景は、祭りをより一層盛り上げます。
神輿や神事、多くの出店など観光で行っても楽しめるポイントが盛りだくさんです。
地元では「おはっさく」と呼ばれる「ふるさと時代祭り」は、毎年9月1日に行われる生出神社の秋の例祭で、江戸の衣装を纏った大名行列が市内を練り歩きます。
おはっさくの「はっさく(八朔)」は旧暦の8月1日のことで、現在の暦では8月下旬から9月にあたります。
大名行列では地域の歴史や文化を再現しており、さまざまなイベントも開催され見どころが豊富です。地元の人々が一体となって盛り上げており、観光者でも活力をもらえるでしょう。
祭りのあとは少しもの寂しい気持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
祭りと合わせてぜひ楽しんでいただきたいのが、温泉です。祭りと温泉を一緒に楽しみたい2つの理由を見ていきましょう。
温泉に入れば、一息つきながら祭りの熱気や感動の余韻に浸れます。祭りに参加してかいた汗を流しながら、心身共にリラックスできるでしょう。
祭りのあとに寂しい気持ちになるという方には、心もからだも温まる温泉がおすすめです。
地元の人も日常的に利用する温泉施設に行けば、地域の雰囲気を楽しめます。祭りだけでなく温泉に入ることで、地域の雰囲気をより深く体感できます。
特に山梨の豊かな自然の中で入る露天風呂は格別です。
吉田の火祭りと温泉を楽しむコースを紹介します。
【1日目】
【2日目】
「富士眺望の湯 ゆらり」では、貼れた日には大自然のなか富士山を眺めながら温泉を楽しめます。
祭りのあとは富士眺望の湯 ゆらりで、心もからだも癒やされてはいかがでしょうか?
大規模な祭は夏〜秋にかけて開催されることが多いので、熱中症に注意が必要です。
【持ち物】
祭りでは、長時間立ち歩くことが予想されるので、動きやすい服装、はき慣れた靴で参加するのがおすすめです。
移動手段は公共交通機関か レンタカーがあります。しかし、場所によっては公共交通機関の本数が少ない場合があるので注意が必要です。
小さな村の祭りをこころよく楽しむために、地元の祭りは観光客でも楽しめるのか、マナーや注意点について解説します。
小さな村の祭りでも観光客の方を歓迎しているところがほとんどです。
地域ごとに風習が異なるため、地元の人にならって積極的に祭りに参加するといいでしょう。地元の人に声をかけてみることで、より深く祭りを楽しめるかもしれません。
祭りに参加する場合は、その場の雰囲気を尊重することが重要です。
騒ぎすぎない、ゴミや各自で持ち帰るといった最低限のマナーを守りましょう。
また写真撮影をしていいか状況を見て判断するのがポイントです。特に神事などの際は写真撮影禁止の場合もあるため、わからなければ地元の人に聞いてみるといいでしょう。
地域の祭りに参加することで、その土地の文化や風習を感じられます。自分が住む地域と比べることで、新たな発見があるかもしれません。
ぜひ、観光客向けの華やかな祭りだけでなく、地元の人々の生活に根ざした小さな村の祭りにも足を運んでみてください。