
「常に誰かに気を遣っていて、体より心が疲れてる」
そんなとき、「自然の中で静かに過ごしたい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、遠くまで旅行する気力はないし、細かく計画を立てる余裕もない。
だからこそ、週末や1泊でも行きやすい、無理のない距離の自然スポットを知りたいですよね。
そこで、本記事では関東圏にある、「静かに過ごせる自然スポット」を、水辺・森・温泉の3テーマに分けてご紹介します。
次の休みに行きたい場所を、ぜひ見つけてみてください。

水の流れる音には、気持ちを落ち着かせる力があります。渓谷を流れる川のせせらぎや、湖畔に広がる静かな景色を眺めているだけでも、頭の中の慌ただしさが少しずつ静まっていくでしょう。
ここでは、関東から行きやすく、自然の音や景色にゆっくり浸れる渓谷・滝・湖スポットをご紹介します。
精進湖は、富士五湖のなかで最も小さく、落ち着いた雰囲気が魅力の湖です。観光地のようなにぎやかさは少なく、富士山と湖を静かに眺めながら、ゆったりした時間を過ごせます。
湖のまわりには自然を感じながら歩ける「精進湖歩道」が整備されてます。車通りから少し離れた道を歩いていると、考えすぎていた頭の中が少しずつ軽くなっていくでしょう。
【アクセス】
(車)中央自動車道:河口湖IC→国道139号:本栖湖方面へ
(電車)JR:新宿駅→大月駅→富士急行線:河口湖駅→鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス(ブルーライン)で「精進湖入口」または「精進湖」下車
(高速バス)バスタ新宿(富士五湖線)→河口湖駅下車→鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス(ブルーライン)で「精進湖入口」または「精進湖」下車
船尾滝は落差約60mを誇る名瀑です。迫力よりも趣があり、眺めているうちに自然と心が穏やかになっていくでしょう。
駐車場から滝までは約20分の森林浴コースを歩きます。木陰が続く緑豊かな遊歩道は、ゆっくり歩くだけで、心が解きほぐされます。
【注意点】
遊歩道は滑りやすい箇所もあるため、歩きやすいスニーカーや軽登山靴で訪れるのがおすすめです。また、時期によっては土砂崩れ等による通行規制が行われる場合があるため、事前に最新情報を確認してください。
【アクセス】
(車)関越自動車道 : 駒寄スマートICまたは渋川伊香保IC→滝の駐車場
(電車)東京駅→高崎駅→渋川駅→路線バス「船尾滝入口」下車後徒歩約30分
環境省が選んだ「名水百選」にも選ばれている、栃木・高原山の中腹にある湧水池です。周囲は樹齢数百年の原生林に囲まれており、長い年月を重ねてきた自然の雄大さを感じられます。
池では十数ヶ所から湧き水が出ており、その透明度の高さは「水飴のよう」と表現されるほどです。清らかな水面をただ眺めているだけで、心が穏やかになっていくような感覚を味わえるでしょう。
【アクセス】
(車)東北自動車道:矢板ICから約40分
※駐車場から湧水地まで遊歩道を徒歩約20〜30分
(電車)東京駅→宇都宮駅→矢板駅からタクシーで約30分

スマホや仕事、人間関係から少し距離を置きたいときは、深い森や高原の自然に身を置くのもおすすめです。木々に囲まれた静かな空間にいると、気持ちが自然と落ち着いていきます。
ここでは、関東近郊で“別世界に来たような感覚”を味わえる森林・高原スポットを紹介します。
尾瀬は、標高1,400m付近に広がる、本州最大の高層湿原です。尾瀬は厳格に保護された国立公園のため、その自然の中に身を置くこと自体が癒しの時間になります。
急勾配のない木道が整備されており、ベンチも点在しています。登山とは違い、自分のペースでゆっくりと歩けます。訪れる際は自然保護のルールとマナーを事前に確認しておきましょう。
【アクセス】
(車)関越自動車道:沼田IC→戸倉(尾瀬戸倉)駐車場→乗合バス
※鳩待峠へはマイカー規制があるため、戸倉から乗合バス・乗合タクシーに乗り換え要
(電車)東京駅→上毛高原駅下車、または上野駅→沼田駅下車 各駅から路線バス
木曽エリアは面積の9割以上を森林が占めています。。なかでも中心部にある「赤沢自然休養林」は、樹齢300年を超える天然ヒノキが立ち並ぶ「森林浴発祥の地」として知られる場所です。
園内にはバリアフリーの遊歩道が整備されており、体力に自信がない人でも無理なく森の中を散策できます。さらに「赤沢森林鉄道」の観光列車に乗れば、車窓からヒノキ林を眺めながら、木の香りや澄んだ空気をゆったり味わえます。
【注意点】
11月〜4月は冬季閉園のため、訪問前に公式サイトで開園状況を確認してください。
【アクセス】
(車)中央自動車道:岡谷JCT→長野自動車道:塩尻IC
(電車)新宿駅→塩尻駅→奈良井駅や木曽福島駅など
(高速バス)バスタ新宿→奈良井宿、木曽福島駅前などに直行
秩父エリアは、都心からアクセスしやすい場所でありながら、深い自然が色濃く残るエリアです。なかでも「明ヶ指(みょうがさす)のたまご水と大カツラ」は、渓流と森に囲まれた静かなスポットで、自然の地形や景観に価値がある「ジオサイト」にも指定されています。
現地までは車で直接行けず、林道の終点から沢沿いや竹林を歩いて向かいます。途中には岩場や浅い川を渡る場所もあり、ちょっとした冒険気分を味わえます。
目的地にある大カツラは、樹齢数百年ともいわれる巨大なカツラの木です。その圧倒的な大きさに、長い年月を重ねてきた偉大さを感じられるでしょう。
【注意点】
岩場や川を渡る場所があるため、歩きやすい靴と動きやすい服装で訪れましょう。雨のあとは滑りやすくなるため、余裕ある行動計画を立てましょう。
【アクセス】
(車)関越自動車道:花園IC→国道140号経由
※現地付近は林道を徒歩で移動
(電車)池袋駅→西武秩父駅(直行)
※駅から現地までは距離があるため、レンタカー利用推奨

疲れを感じているときは、自然豊かな温泉地でゆっくり過ごす時間も大切です。温泉に浸かるだけでなく、川の音を聞きながら散歩したり、山の景色を眺めたりすることで、気持ちまでほぐれていくことでしょう。
ここでは、自然に囲まれながら静かに過ごせる、関東近郊の温泉地をご紹介します。
河口湖温泉郷は、富士山の麓に広がる温泉地です。多くの宿や温泉施設で富士山を眺めながらゆっくり湯に浸かれます。富士山や河口湖の景色を前に、自然に包まれるような開放感を味わえるでしょう。
湖畔を散歩したり、ボートに乗って湖の上から景色を眺めたりと、温泉以外にもゆったり過ごせる楽しみがあります。一泊して朝のうちに散策するのが、特におすすめの過ごし方です。
【アクセス】
(車)中央自動車道:河口湖IC
(電車)JR:新宿駅→大月駅→富士急行線:河口湖駅
(高速バス)バスタ新宿(富士五湖線)→河口湖駅下車
四万温泉は、「四万(よんまん)の病を治す」と伝えられてきた歴史ある温泉地です。群馬県の山あいを流れる四万川沿いに広がっており、静かな自然に囲まれながらゆっくり過ごせます。
温泉街では、川のせせらぎが常に聞こえてきます。宿で過ごしているだけでも、自然と気持ちが落ち着き、肩の力が抜けていくような感覚を味わえるでしょう。
旅館のラウンジで川を眺めながらぼんやり過ごしたり、温泉街を散歩しながら無料の共同浴場や足湯を巡ったりと自分のペースで楽しめます。温泉を中心に、のんびり一日を過ごしたい人にぴったりの場所です。
【アクセス】
(車)関越自動車道:渋川・伊香保ICから約1時間5分
(電車)東京駅→高崎駅→中之条駅まで電車移動→中之条駅から路線バスで約40〜45分
心が疲れたときに自然の中へ行くことは、現実から逃げているのではなく、自分を整えるために必要な時間です。水音を聴いたり、木の香りを感じたりしながら過ごすだけでも、張りつめていた気持ちが少しずつ和らいでいくでしょう。
「どこかへ行きたい」と感じるのは、心や体が休息を求めているサインかもしれません。遠くまで行く必要はないので、まずは気になった場所へ、無理のない範囲で足を運んでみてはいかがでしょうか。
