「SNSで見たような美しい渓谷の景色を見たい」
多忙な日々の中、「非日常を味わいたい」と考えられる方も多いのではないでしょうか。
そのような方に、おすすめなのが山梨観光です。山梨は豊富な自然の中で特別な光景を目にできます。中でも渓谷は、その水の美しさから自然でエメラルドグリーンの淵が見られます。
本記事では、山梨にある渓谷の中から5つに厳選してその魅力を解説します。本記事を参考に、幻想的な光景が広がる渓谷へ足を運んでみてください。
山梨には、豊かな自然と清流が楽しめる渓谷が多数あります。初心者でも気軽に散策できるスポットから、本格的なトレッキングが楽しめるルートまで揃っており、自然散策や滝巡り、森林浴など目的に応じて選べます。
渓谷ごとの見どころや難易度を把握して、自分に合ったコースで山梨の自然を満喫しましょう。
「日本一の渓谷美」とも称される昇仙峡は、山梨を代表する観光スポットです。
奇石、奇岩が連なる遊歩道や、落差約30mの仙娥滝など、みどころが満載です。
長潭橋からスタートして遊歩道を歩けば、マイナスイオンを浴びながら自然を満喫出来るでしょう。
紅葉シーズンは特に人気で、ロープウェイからの眺望も絶景です。流しそうめんやカフェなど、食事スポットも豊富です。観光気分で渓谷を楽しみたい方におすすめです。
昇仙峡には各スポットに駐車場があるので車で手軽に移動することも可能です。
昇仙峡滝上駐車場から15分ほど歩くと仙娥滝が、さらに5分程の距離に石門があります。
長潭橋から仙娥滝までのトレッキングコースは約4.2km、所要時間は約2時間です。
遊歩道が整備されていますが、落葉や水で滑りやすい箇所もあるため、革靴やヒールは避け、歩きやすい靴がおすすめです。
車:甲府昭和I.C.から約35分
公共交通機関:JR甲府駅下車 南口バスターミナルから昇仙峡行きバス
川俣川渓谷は、大小さまざまな滝、奇石、吊り橋など自然の造形美を楽しめる渓谷です。
苔むした木や岩、新緑や紅葉の景色は格別です。
見どころのひとつ「吐竜の滝」は落差10mほどで、迫力がありながらも優美な水の流れを見られます。巨大な岩がごろごろ転がるダイナミックな景観も楽しめるでしょう。吐竜の滝駐車場からなら、徒歩10分でアクセスできます。
川俣川渓谷の自然を満喫するならトレッキングコースを歩くのがおすすめです。
吐竜の滝と東沢大橋をつなぐルートは、本格的なトレッキングコースで所要時間は約3時間です。渓流沿いを歩く箇所も多く、すべりやすい場所があるため注意が必要です。
スタートは吐竜の滝駐車場、東沢大橋駐車場どちらからでも可能です。道中には案内板がありますが、森の中を進むため中級者以上の方におすすめです。
一方、吐竜の滝だけを訪れる場合は、駐車場から徒歩10分ほどでアクセス可能です。この場合も滑りやすい靴の着用がおすすめです。
【吐竜の滝駐車場】
車:中央自動車道 長坂I.C.から約15分
公共交通機関:JR清里駅またはJR甲斐大泉駅からタクシーで約10分
【東沢大橋駐車場】
車:中央自動車道 長坂I.C.から約20分
公共交通機関:JR清里駅またはJR甲斐大泉駅からタクシーで約10分
大柳川渓谷は、山梨県内でも人気の高いトレッキングコースです。
大小5つの滝と10の吊り橋を渡りながら、渓流や奇岩の景色を楽しめます。吊り階段式の橋やアップダウンも多いため、体力が必要です。
見どころの一つ「天淵の滝」は、滝壺が雪化粧した富士山のように見えるといわれています。
のんびり散策コース:所要時間 約2時間
チャレンジコース:所要時間 約2時間40分
チャレンジコースは、引き返す人も多いレベルの高いルートです。濡れた岩場や傾斜、アップダウンが多く、中級者以上向けです。
参考:富士川町公式サイト「大柳川渓谷」
車:中央横断道 増穂I.C.から約20分
公共交機関:JR鰍沢口駅からタクシーで約20分
駐車場は4つあります。
尾白川渓谷は、清流と滝が織りなす美しい景観で知られる人気スポットです。
駐車場から10分で、エメラルドグリーンの水が美しい「千ヶ淵」に到着します。ここまでは子ども連れでも訪れることが可能ですが、その先は本格的な登山装備が必要です。
旭滝や神蛇滝など迫力ある滝を巡り、最深部には荘厳な不動滝が待っています。登山経験者の方にとっては、一度は訪れる価値のある渓谷です。
千ヶ淵までは初心者でも行ける比較的やさしい道のりですが、その先は一気に難易度が上がります。
駐車場と不動滝を往復すると所要時間は約3時間。登山道は、岩をよじ登る箇所や滑りやすい箇所も多く、上級者向けのコースと言えます。
観光気分で気軽に足を踏み入れるのは危険なため、登山装備と十分な準備をして挑むことが大切です。
車:中央自動車道 須玉I.C.から約30分
公共交通機関:JR長坂駅、小淵沢駅、日野春駅からタクシーで30分
西沢渓谷は、秩父多摩甲斐国立公園にある名渓谷で、森林セラピー基地にも認定されている癒やしスポットです。豊かな森と清流に包まれ、リフレッシュ効果が期待できます。
見どころはエメラルドグリーンに輝く渓流と、「七ツ釜五段の滝」をはじめとする数々の滝。
標高1,100mのスタート地点から、折り返し地点の標高1,350mまで歩くコースは、登山としても楽しめます。日常を忘れて心身を整えたい方におすすめの渓谷です。
西沢渓谷のトレッキングコースは1周約10km、所要時間はおよそ4時間です。コースは原則一方通行となっています。
案内看板は整備されていますが、岩場や鎖場を通るポイントもあるため油断は禁物です。本格的な登山に匹敵する難易度で、トレッキングシューズや登山靴、必要な装備を整えて挑みましょう。
車:中央自動車道 勝沼I.C.から約60分
公共交通機関:JR山梨市駅からバスで約1時間
トレッキングウェアは季節に合わせて、シャツを半袖にしたり厚さを調整したりしましょう。
渓谷を歩く際は、防水性とグリップ力のあるトレッキングシューズを着用するのが安全です。
山梨の渓谷を訪れる際は、自分の体力や登山経験に応じたスポット選びが必要です。
観光名所だからといって誰でも気軽に歩けるとは限らず、本格的なトレッキングや登山のように難易度の高い場所も少なくないからです。
無理をすると事故やケガにつながるため、事前に自分のレベルを正しく把握してから計画を立てましょう。
渓谷歩きは観光気分で行くと危険な場合があります。
特に山梨の渓谷はアップダウンが激しいことも多く、登山用のシューズや動きやすい服装、雨具や軽食を持参することが大切です。飲食店が近くになかったり、急な気温変化が起こる環境もあったりするため、万全の準備が欠かせません。
難易度は山梨県公式サイトでも確認できるので、出発前に必ずチェックしましょう。
※山の難易度はこちら
渓谷ではクマなどの野生動物と出会う可能性もあります。熊鈴を携帯する、食べ物を放置しないなど、遭遇を防ぐ工夫が必要です。
万が一出会ってしまった場合は、刺激せず、視線を外さずにゆっくり距離をとるのが基本です。走って逃げる、大声を出す、近づくといった行為は非常に危険です。
事前に正しい対処法を知っておくことで、リスクを大きく減らせるでしょう。
渓谷は地形的に天候が変わりやすく、急な雨や増水の危険があります。事前に天気予報を確認し、雨の予報なら無理せず中止にしましょう。
晴れ予報でも、冷たい風が吹き始める、黒い雲が近づく、沢の水位が急に増える・濁るなどの兆候があればすぐに引き返すことが重要です。
安全を最優先に行動することで、自然の魅力を安心して楽しめるでしょう。
山梨湖渓谷は、観光として楽しめる初心者向けのものから上級者が楽しめる多彩なコースがそろっています。
四季折々の絶景と自然の迫力を味わえる一方で、場所によっては登山並みの装備や体力が必要です。
自身のレベルに合ったスポットを選び、安全対策をしっかり行ったうえで、山梨の大自然を満喫してください。