「富士山麓で自然の神秘を味わいたい」
「洞窟探検で非日常のワクワクを感じたい」
このような体験を求める方におすすめなのが、溶岩洞窟の探検です。
富士山北西の麓に広がる青木ヶ原樹海ではさまざまな動植物が育ち、自然の生命力を強く感じます。青木ヶ原樹海にある溶岩洞窟の探検は、登山ほど体力を使うのはむずかしいという方にとって気軽にできるアクティビティです。
本記事では、落ち着いて楽しめる溶岩洞窟を2つ紹介。ツアーで楽しむポイントや、実際に行った方の声を紹介します。
本記事を参考に、大自然の中冒険気分を味わってみてください。
富士山麓には、火山活動によりできた溶岩洞窟が多数存在します。鳴沢氷穴や富岳風穴は、観光スポットとしてご存じの方も多いのではないでしょうか?
洞窟を探検したいという方の中には、自然の静けさも味わいたい方もいらっしゃるでしょう。
今回は落ち着いて自然を満喫できる穴場の溶岩洞窟を2箇所紹介します。
「コウモリ穴」は、多くのコウモリが生息していたことからその名がつきました。洞窟内が冷えすぎないため、冬眠場所としてコウモリが多数すみついています。現在もコウモリが住んでいますが、出くわすことはないようです。
全長が約350メートルあり、富士山麓の中でも最大規模です。鍾乳石や、溶岩が流れた跡がそのまま残る溶岩ドームなど自然の造形美を感じられるでしょう。
たくさんの人で賑わっているような場所ではないので、洞窟の静けさと暗さによるドキドキは探検気分を高めます。樹海の静寂の中で、神秘的な地下世界を探検したい方におすすめです。
「竜宮洞穴」は、地域住民の方に古くから信仰の対象とされてきた溶岩洞窟で、神秘的な雰囲気が漂います。
「竜宮」とは龍神の御殿という意味があり、龍の姿をした水の神が住んでいると考えられていました。
長さが約60mほどと静かで浅い洞窟です。残念ながら、崩落がひどく現在は入洞できませんが、入り口から中をうかがうだけでも神聖なパワーを感じられるでしょう。
洞窟探検というとハードルが高く感じますが、実は手ぶらでも探検できます。
ここからは初心者でも安心して洞窟探検ができる理由を紹介します。
コウモリ穴は、中へ入って探検できますが、安全に探検するためにはヘルメットの装着が必須です。
コウモリ穴近くの「西湖ネイチャーセンター」で入洞料を払い、現地でヘルメットをレンタルできるため、思い立ったその日に手ぶらで行っても気軽に洞窟探検を楽しめます。
洞窟探検というと、特別な装備が必要なイメージがあるかもしれませんが、富士山麓の溶岩洞窟探検は、普段着で気軽に参加できます。
しかし、洞窟内は年間を通してひんやりとしており、場所によっては足元が滑りやすい箇所もあります。そのため、動きやすく多少汚れても気にならない服装を選ぶのがおすすめです。また、ケガを防ぐため長袖長ズボンを着用し、肌の露出を抑えるとより安心です。
富士山麓の洞窟探検ツアーは、幅広い年齢層の方が楽しめるように配慮されています。例えば、コウモリ穴の探検ツアーでは、参加者の年齢や体力に合わせて、安全に楽しめるルートを選んで案内してもらえます。
小さなお子様や体力に自信のないシニアの方でも、専門のガイドによる丁寧な説明を聞きながら、安心して洞窟探検を満喫できます。家族旅行や三世代旅行の思い出作りにも最適なアクティビティと言えるでしょう。
安全に洞窟探検をするためには、ガイドツアーに参加するのがおすすめです。ここからは、ガイドツアーの概要や楽しむためのポイントを紹介します。
青木ヶ原樹海を巡るツアーに参加すれば洞窟探検を安心して楽しめます。知識豊富な地元のガイドから、青木ヶ原樹海の自然に関する詳しい解説を聞きながら散策できます。
事前予約しておくことでコウモリ穴への入洞や、竜宮洞穴への散策ツアーができることも。参加者の年齢などを伝えておけば、最適なルートを提案してくれます。
○青木ヶ原樹海ショートハイキング(富士観光トラベル)
金額:大人4,500~5,000円/一人 小学生1,500円/一人
(ガイド料、特製どら焼きのおやつ&コーヒー、ふじざくら命水ペットボトル、軽登山保険代含む)
予約方法:ツアー催行日前々日17:00までにWEBにて予約
集合場所:河口湖駅前 富士観光トラベル前(青木ヶ原樹海までは無料送迎)
開催期間:2025年3月20日~11月30日
詳細は富士観光トラベルWEBサイトをご覧下さい。
○ネイチャーガイドツアー(西湖ネイチャーセンター)
【予約ガイドツアー】
金額:5名まで3,000円 1名追加ごとにおひとり500円追加
予約方法:ツアー希望日2日前までにFAXで予約
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068
駐車場:普通車60台
営業日:①3~11月(無休)②12月~2月(毎週水曜・12/31休み)
営業時間:①9:00~17:00②9:00~16:30
※12/1~3/19はコウモリ保護のため入洞不可
詳しくはこちらのページを参考にしてください。
本格的な洞窟探検ツアーに参加すると、普段目にすることのない自然の造形美に出会えます。
例えば、溶岩が流れ出した際にできる階段状の「溶岩棚」は、火山の力強さを感じられます。長い年月をかけて地下水が作り上げた「鍾乳石」は、その繊細な美しさに心を動かされるでしょう。
洞窟内部は、地上とは全く異なる撮影環境です。限られた光の中で、自然の造形美を撮影できるのは、写真好きにとっては腕がなることでしょう。
光が差し込む場所では、コントラストを活かして幻想的な写真が撮れるでしょう。三脚の使用が難しいため、手持ちでもぶれにくいカメラや明るいレンズがあると便利です。洞窟ならではの、一枚を残せるようチャレンジするのも楽しみのひとつです。
樹海を散策すると、汗をかいたり、ほどよく疲れがでることもあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、富士山を眺めながら温泉に入ることです。ここからは、近隣のおすすめ温泉施設を紹介します。
溶岩洞窟の探検でほどよく疲れた体を癒すには、温泉がおすすめです。近隣には日帰りで気軽に楽しめる温泉施設がいくつかありますが、特におすすめしたいのが「富士山眺望の湯 ゆらり」です。露天風呂からは雄大な富士山の姿を一望でき、開放感あふれる湯船に浸かれば、探検の疲れも吹き飛ぶでしょう。
ひんやりとした洞窟を探検した後、温かい湯船に浸かるのは格別です。汗を流して、湯船で温まれば、深いリラックス効果が得られるでしょう。「富士眺望の湯 ゆらり」では、洞窟風呂をはじめとした多様なお風呂が楽しめます。湯船に浸かりながら、洞窟探検を振り返れば旅の思い出をさらに特別なものにしてくれるはずです。
「最初は少し怖そうだなと思っていましたが、ガイドの方が丁寧に説明してくださったので安心して楽しめました。」
「コウモリ穴までは遊歩道として整備されている箇所もおおく思ったよりも歩きやすかった」といった感想が寄せられています。
洞窟というファンタジックなスポットは、一見ハードルが高そうですが特別な装備を揃えなくても参加できることから、行ってよかったという方も多くいらっしゃいます。
「鍾乳石や溶岩ドームなど他ではみられない神秘的な光景に感動した」
「足場が悪い場所は、狭く暗い箇所も多くあったが最後には達成感が得られた。冒険気分を味わえてとても楽しかった」という方も多く、また行きたい、という声もありました。
富士山麓での洞窟探検でよくある質問や、注意点を紹介します。
本記事で紹介した「青木ヶ原樹海ショートハイキング」は雨天中止、「ネイチャーガイドツアー」は、荒天候の場合中止になります。
ネイチャーガイドツアーは多少の雨空であれば決行となり、雨天を理由にキャンセルする場合、キャンセル料が発生します。雨予報など天候によりツアーの決行がどうなるか気になる場合、西湖ネイチャーセンターに直接確認するといいでしょう。
洞窟の中はひんやりしているうえ、万が一ゴツゴツした岩肌でケガをしないために肌を隠せる服装がおすすめです。
また足下は濡れていて滑りやすいため、スニーカーなど滑りにくい靴を選びましょう。
コウモリ穴の近く、西湖ネイチャーセンターにはトイレが2箇所あります。
ユニバーサルデザインに対応しており、車いすの方でも利用可能です。おむつ替え台や子ども用トイレはありません。
更衣室もありませんので、汗をかいて気になる場合は、近くの温泉施設などを利用するといいでしょう。
洞窟探検は、想像よりも気軽に体験できるうえ、非日常を感じられます。行ってよかった、という方も多く大人から子どもまで楽しめるので、興味のある方は参加してみるといいでしょう。
洞窟探検で疲れた身体を癒すには、温泉がおすすめです。「富士眺望の湯 ゆらり」では、種類豊富なお風呂のほか、食事やあかすりなども利用できます。洞窟探検の思い出を特別なものにするため、ぜひ合わせてご利用ください。