
日本一高い山であり、その美しく雄大な姿がわたしたちを魅了する富士山。
さらに魅力的な点としては、富士山だけでなくその周辺にも観光スポットが多いということが挙げられるでしょう。
しかし、富士山が非常に広大な山ということもあり、その周辺の観光スポットも多くあり、とても徒歩で回りきれるようなものではありません。
そこで、当記事では電車や自転車を活用した富士山観光をご紹介。
また、そもそも電車や自転車で富士山を登ることはできるのか?という疑問にもお答えしておりますので、併せて参考にしていただければ幸いです。

富士山には「富士宮ルート」「御殿場ルート」「須走ルート」「吉田ルート」という4つの登山ルートがあり、これらはいずれも5合目付近に位置しています。
この登山ルートまでは最寄り駅から出ているシャトルバスや、規制期間中を除いてマイカーなど車で行くのが一般的です。
しかし、電車や自転車で行くことはできないか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その疑問にお答えするべく、電車や自転車で富士山の5合目まで行く方法について調査してまいりました。

まず結論から申し上げると、電車で富士山5合目まで行くことはできません。
しかし、長きにわたって電車で富士山の登山ルートまで行けるようにする「富士山登山鉄道」の構想は立ち上がっており、
2023年には山梨県が初めて事業を検討する予算を決定しました。
もし実現すれば、河口湖から富士山5合目までをつなぐ有料自動車道「スバルライン」が線路となり、
シャトルバスやマイカーなど自動車によるアクセスが廃止されるそうです。
近年は富士山の登山客は増加の一途を辿っており、観光客が過剰に集中してしまう「オーバーツーリズム」が課題となっており、
もし富士山登山鉄道が実現すれば、この課題の解決につながると期待されています。

現状として富士山5合目まで電車で行くことはできませんが、その一方で自転車で富士山5合目まで行くことは可能です。
河口湖から富士山5合目までをつなぐ有料自動車道「スバルライン」はおよそ24kmほど。
勾配の平均は5.2%、最大で7.8%と普通の道よりもかなり傾斜がきついですが、
毎年このスバルラインで行われるサイクリングイベント「Mt.富士ヒルクライム」によると、平均乾燥率は98%以上であるため、
それほどきついわけではないようです。
また、スバルラインの利用料は普通自動車が往復で2100円である一方、自転車は200円と格安料金で利用することができます。

これまで富士山への行き方を電車と自転車に分けて説明して参りました。
ここからは富士山周辺の観光スポットへの行き方や楽しみ方を電車と自転車に分けてご説明いたします。
また、より具体的に説明するため、静岡と山梨に分けて観光スポットの楽しみ方をご紹介いたします。
それでは早速、電車での富士山観光の楽しみ方を静岡と山梨に分けてご説明いたします。
また、2022年9月から開始した新たなサービスとして人気なのが「富士急行線サイクルトレイン」です。
このサービスは大月〜河口湖間を対象に、自転車を専用の袋に入れて電車に持ち込むことなく、そのまま乗車できるサービスとなっています。
そのため、目的地までは電車で向かい、その周辺を自転車で散策するといった徒歩では難しい観光の仕方がより容易になりました。

次に自転車での富士山観光の楽しみ方を静岡と山梨に分けてご説明いたします。
自転車での富士山観光はおすすめのサイクリングコースがいくつかございますので、それぞれご紹介します。
富士オーシャンビューロードは高低差が9mとほぼなく、平坦な海沿いの地形をのんびりと進むことができるコースです。総距離は約31km。
このコースでは、ここでしか味わえない獲れたてのしらすを利用した生しらす丼や見るもののの心を癒す漁港風景などを楽しめる「田子の浦漁協食堂」や、日本三大だるま市の一つであり龍が乗った色鮮やかな香炉堂が特徴的な「毘沙門天」などの観光スポットに立ち寄ることができます。
そのほかにも昼夜で大きく景色が変わり、夕方には沈む夕日が美しい「ふじのくに田子の浦みなと公園」など、見どころが多いサイクリングコースです。
富士リバービューロードは高低差が329mとアップダウンが激しく、日本三大急流の一つに数えられる富士川沿いを進むサイクリングコースです。総距離は約43km。
新富士駅を出発してからは平坦な地形が続きますが、13km地点の岩本山公園は標高が約180mと一気に駆け上がります。
この岩本山公園は富士山とその裾野に広がる街並みを一望できるビュースポットであり、その光景をしっかりと目に焼き付けておきましょう。
また、このエリアには茶畑が広がっており、「佐野製茶所」ではここでとれたお茶を飲んでほっと一息つくこともできます。
その後、富士山を御神体として全国にある浅間大社の総本宮である「富士山本宮浅間大社」や、浅間大社の周辺に広がる「お宮横丁」など、全国的に有名な観光スポットも途中で訪れることができます。
0 to 2400 富士山ライジングロードはこれまでのサイクリングコースと異なり、ヒルクライムを楽しめるチャレンジコースです。
標高0mの新富士駅から標高2477mの富士宮口新五号目まで駆け上がります。
どんどん自然のなかを進んでいくため、いつ訪れても景観が異なる四季折々の美しい自然を楽しむことができます。
普段のサイクリングではなかなか訪れるのが難しいようなビュースポットも、このサイクリングコースでは立ち寄ることができます。
その一つとして挙げられるのが「大淵笹場」であり、ここでは住宅地や商業施設などがなく茶畑と富士山が広がるのどかな景観を楽しむことができるのです。
これまでご紹介してきたサイクリングコースよりも、さらにチャレンジコースに挑戦してみたい!という方におすすめなのが富士山1周サイクリング 富士いちです。
これはその名の通り富士山を1周するイベントであり、毎年10月に開催されています。
御殿場市をスタートして反時計回りに富士山を一周し、その距離は実に120km。高低差も1800mあり、サイクリングに慣れていない方にはハードなサイクリングコースです。
しかし、そのコース中には富士五湖や朝霧高原、青木ヶ原樹海といった美しい観光スポットがいくつもあり、これらの観光スポットを1日で見るという非常に貴重な体験をすることができます。
河口湖周遊コースはその名の通り、河口湖の周辺を回るサイクリングコースです。
高低差は49mと平坦な地形が続く初心者向けのコースなので、あまりサイクリングをしたことがない方でも安心。
コースの周辺には「産屋ヶ崎」「河口浅間神社」「河口湖美術館」などの観光スポットがあります。
また、遊覧船やロープウェイなどもあるため、一旦サイクリングを中断して観光することもできるなど、さまざまな楽しみ方ができるサイクリングコースとなっています。
富士五湖満喫コースは本栖湖・精進湖・西湖・河口湖・山中湖の5つの湖を全て回るサイクリングコースです。
全長110kmと長いサイクリングコースですが、高低差は150mとアップダウンは激しくありません。
富士五湖をはじめとして、世界文化遺産の構成資産の一つであり国の天然記念物にも指定されている「忍野八海」やそれぞれ富士山の絶景スポットとして知られる「長池親水公園」「花の都公園」など、数多くの有名な観光スポットを巡るため、このサイクリングコースを完走した後は強い達成感と満足感を得られていることでしょう。
フルーツラインコースは笛吹市から山梨市にかけて広がる甲府盆地の果実地帯の中を走るサイクリングコースです。
総距離は40.4kmとそれほどありませんが、高低差は524mとアップダウンは程よくあり、中級者向けのコースとなっています。
このコースのスタート地点である笛吹川フルーツ公園には、4月中旬ごろになると桃やすももの花が咲き誇り、ピンクのカーペットが広がっているような美しい景観を見ることができます。
また、道沿いに広がる観光農園では旬のフルーツを味わうこともできるため、フルーツ好きにはたまらないサイクリングコースと言えますね。
今回は静岡県と山梨県に分けて、観光コースをご紹介しました。
自然の景色を肌で感じながら、ゆったりと観光することができるのも富士山の魅力の一つです。
また、サイクリングコースは複数ありますので、違ったコースで景色や思い出を作る楽しみがあるのもいいですね。
ぜひ、電車や自転車を活用して、思い出に残る体験をしてみてください。
